このプロジェクトを始めてから、恐れていることがある。

「そんなことできるわけないだろう」

「バカなこと言ってるんじゃない」

そう言われることが怖い、今もそうだ。

扉を開けた瞬間、ついにその時が来たと思った。

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Maker Faireの時とも、この前のKICK OFFとも、雰囲気がまるで違う。

「ずーん」という感じである。それもそのはず、その場には元J○XAのお偉いさんや大学宇宙工学の先生など、これまで相手にすることがなかった人たちがたくさんいらっしゃったのだ。

2015年2月某日、またしても何の因果か、ぼくらは有人ロケット研究会(MRP)の定例報告会で(何も決まっていないのに)、リーマンサット・プロジェクト(仮)の紹介をすることになっていた。日本有人宇宙開発の未来についての講演であったり、宇宙開発を海外と連携するには、など、非常に真面目なお話しが繰り広げられているというのに、ノリと情熱以外何もないぼくらがノコノコと醜態をさらすことは許されるのだろうか(しかもトリ)。

できることならば永遠にぼくらの出番は来て欲しくはなかったのだが、時間と言うのは無情なもので、ぼくらの出番はしっかりとやって来てくれた。前に出たプレゼンターのO氏曰く「裁判にかけられているようだった」らしい。実に難儀である。ぼく自身はプレゼンを彼に押し付けて、聞くだけを決め込んでいたが、最近ではすっかり定例になりつつある「何も決まってません! ノリです!」という発表に、「いいのか、ここでこんなプレゼンをしていいのか!??」と不安で仕方がなく、終わったら逃げようか、と本気で考えた。

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しかし、終わってみれば

「面白いこと考えるね!」

「こういうの好きなんです。今度の定例会に参加したい!」

「HPチェックしてみます!」

という予想外に好意的な感触を、この場でも得ることができた。

ぼくは昨年秋のMaker Faire、この前のKICK OFFと、ノリと情熱しかないこのプロジェクトが実はかなりの求心力を持っていることに正直懸念を持っていた。何にも決まっていないのに集まるだけ人が集まってしまったら、その後どーすんだよ!? というものだ。ところが、考えてみればどうするもなにも、現在は何も進んでいないのだから失うものもなにもないのである。だとしたら、今の段階でそこらじゅうに触れまわって、それこそ広く色んな人に「こんなプロジェクトがあるんだ」ということを認知してもらっていいじゃないか。

そもそもぼくらが出ようとしている舞台は地球の上ではない、宇宙だ。宇宙は限りなく広く、深く、わからないことだらけの場所だ。そんな場所に出ていこうとしているのに、重力に縛られてうじうじ考えていても仕方がない。ノリと情熱でどんどこ進んでいけばいい。

たくさんの人からの声援、それから「枠にとらわれなくてもいいじゃないか」と思えるようになったこと。今日の収穫も、いつものように、思っていた以上に大きなものだった。