Kick Offが無事に完了し、意気揚々と出立を果たしたリーマンサット・プロジェクトであるが、毎度のごとくぼくらは頭を悩ませている。なんと次回のミーティングで、ミッションが決まってしまうのである。ミッションが決まる、ということはプロジェクトが一歩進むということであり、喜ばしく思う反面、困ったことでもある。ミッションが決まったら、次の段階はいよいよステージは人工衛星の開発へと移るのだが、それこそが大きな問題だ。なぜならば、ぼくらは人工衛星をどうやって作ればよいのか、まったくもって分からないからだ。誰でも人工衛星を作ることができる、というのは理論上では間違っていないと思ってはいるが、実際に作ることができるかどうかは話が別である。

 

もちろん、ぼくらだってただ今まで手をこまねいていただけではない。人工衛星開発入門の書籍を回し読みなどしつつ、「人工衛星を作るにはどうすればよいか、何が必要か」についての勉強はしている。しかし、

 

「バス部とミッション部ってどのくらい連動させればいいの?」

「そもそもバス部ってどうやって作ればいいの?」

「衛星の設計図ってどう描けばいいの??」

 

と、ド素人感丸出しなのが紛れもない現状だ。

 

いうならば、今のリーマンサットはバスケ部に入りたての桜木花○のようなものだ。

才能(ぼくらの場合は情熱)はあるが、バスケをまともにやったこともなければ、ルールも知らない。彼の場合、ゴ○や○暮や安○先生がいて、手とり足とりバスケの技術や戦術を少しずつ身につけていくわけだけれど、今のぼくらには衛星開発初心者に向けた入門書しかない。

 

とはいえ、○道もまずは基礎の基礎から始まって、その反復を持って一番始めの試合である陵南戦に臨んでいる。ぼくらに置き換えると、入門書でしっかりと衛星開発の基礎を身につけることが第一歩だろう。幸いにして、Kick Offでプロジェクトには色々な人が参加してくれることがわかっている。三人寄れば文殊の知恵ということで、まずは、みんなで勉強会やら(計画中)、それから実際の人工衛星開発現場に見学会に行ったりしながら(思案中)、少しずつ前に進んでいくつもりだ(希望)。

 

そんなちまちまやってないで、大学の先生とかに直接教えを請えばいいではないか、という意見もあると思う。しかし、ぼくらがやりたいのは「ただ人工衛星を作る」ことではない。最終的に目指しているのは「誰でも作れる人工衛星の開発方法を掴むこと」だ。誰にでも作れるものを目指すには、いきなり専門家の教えを頂くのではなく、素人なりに試行錯誤をして、何が問題になるのか、どうすれば作れるのかを誰にでもわかる形のノウハウとして、自分たちで積み上げていく必要がある。それには最短距離でぶわっと開発から完成まで走るのではなく、ぐるりと遠回りすることによって得られるものだと思う。

 

急ぐ必要はない。間違っていても、いや、むしろ間違いをたくさんして、どこに問題があるのか、どうすればその問題を解決できるのか、自分たちで考えて少しずつでも前進すること。それこそ「リーマンサット・プロジェクト」なのだ。

 

 

 

あ、でも、これを読んでいる人工衛星の作り方が分かる方、そんな方がいらっしゃいましたらぜひぜひお力をお貸し頂けると感泣至極にございます。