こんにちは!リーマンサットローバーチームです!
今回は構造チームのふじむらより構造チーム開発進捗をお送りします。

合体ローバー構想 第1号

構造チームでは、ただいまふたつの基礎研究が並行して進んでいます。

まずひとつは、前回の報告でも紹介した合体ローバー構想 第1号として、カーゴ付きローバーの試作です!

手作りしたカーゴ部分がこちら!3Dプリンターで造形したフレームパーツとアルミ板を使ってメンバーが手作りしました。


カーゴはローバー自体が収納できるキャリーケースを兼ねています。制作品の置き場所に悩まされがちな現場ならではの発想!格納されているのは3Dプリンター製の試作筐体とホイールパーツです。

筐体のCFRP化

基礎研究、もうひとつは筐体のCFRP化です。

CFRP (Carbon Fiber Reinforced Plastic)とは、炭素繊維(カーボンファイバー)を強化材として加えたプラスチック。軽くて・強くて・腐食しないという特徴を持つ優れた素材です。身近なところでは釣竿、ゴルフシャフト、テニスラケットなどのスポーツ用品に使われていますが、軽量化が超重要課題である航空宇宙機にも、もちろん欠かせない素材の一つです。

まずは手作りで試作してみよう!ということで、今回は「プリプレグ」と呼ばれる樹脂が含浸された炭素繊維シートを使った成形にチャレンジしました。

その手順は…
(1) 素材のプリプレグシートをカットして

(2) 真空パックの要領で大気圧を利用して圧縮しながら温めると、シート同士が融合し、型に沿って成形されます!

完成具合を吟味するメンバーたち


材料のプリプレグの性質が想定と異なっていたため、残念ながら今回は意図した通りの成形には至らず!次回、素材 or 工程改良してリベンジです。

引き続き米国ARLISS競技会や将来の月面への打ち上げに向けて、筐体軽量化を図っていきます!

以上、2022年5月の進捗報告でした!

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あなたも一緒に、ローバー開発してみませんか?
リーマンサットメンバーの活動を下記にまとめました。ぜひご覧ください!
https://www.rymansat.com/join


【この記事を書いたメンバー】

技術部 ローバーチーム メカ設計 ふじむら
仕事は設計 趣味も設計 いつも何かを作ってます
“I can do this all day.”


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