リーマンサットには”宇宙ポスト”という企画があります。
この宇宙ポストとは、みなさんのお願いごとを集め、人工衛星に載せて宇宙にお届けするという、我ながらなんともロマンに溢れる企画です(笑)
リーマンサットでは”身近なものを宇宙につなげる”ような活動をしたいと考えていますが、”お願いごと”というのは、多くの人が持っているものかなと思っています。

この宇宙ポスト、昨年打ち上げたRSP-00では6394通を宇宙にお届けしました!
そして来年打ち上げ予定のRSP-01では現時点(2019年11月22日現在)で17,054通を宇宙にお届けする予定です。
みなさんのお願いごとは、人工衛星のサイズ上の制約などから実際の紙ではなく、写真データとしてmicroSDカードに保存し、そのmicroSDカードを人工衛星に載せて、宇宙に届けます。

こだわりたかったのは”実体験”

文字を打つのではなく実際に”書く”こと。時には”描く”ことができるのも、直筆の強みです。
親指一つで小説から日々のつぶやきまで書ける時代だからこそ、ペンを握って書くことにこだわりました。
「テキストデータだったら、もっと簡単にたくさん集められる」
そんなことを考えるときもたまにありましたが、やっぱりテキストデータは”直筆”の臨場感には敵わないと考えました。
「宇宙は手の届くものであって欲しい」というのが、私たちのお願いごとだったりします。

手紙を「書く、投函する、届く」という流れも、最近はめっきり無くなってきたと思います。
そこで、今回のRSP-01では”切手”を貼り付けることにしました!
“無事に届いて欲しい”という想いを”切手”に託し、みなさんのお願いごとを宇宙へ・・・!

と、またも無邪気なアイデアを思いついたリーマンサット。
宇宙ポストから着想を得たリーマンサットオリジナル製品「流れ星になる手紙」のために作成した切手のデザインを、そのままmicroSDに載せよう!ということになりました。
しかし、人工衛星に切手を貼り付けるには、三つの制約がありました。
・材質
・貼り付け方法
・サイズ

制約その1 材質

切手本来の材質である”紙”は、打ち上げにおける技術的な制約によって使用が不可能でした。
また、RSP-01は自撮り機能や姿勢制御装置(リアクションホイール)など多くの機能を搭載しているため、重量増加もできるだけ避けたい。
このような理由から、切手に使用される材質は”アルミ”となりました。

制約その2 貼り付け方法

宇宙空間では、糊でペタッと貼るというわけにはいきません。
真空、重量、材質、アウトガス、コンタミ、温度環境といった様々な乗り越えなければいけない課題があります。
何度も調査を重ねた結果、それらをクリアすることのできる接着剤を見つけることができました!

制約その3 サイズ

サイズはほかのパーツの配置との兼ね合いで、10mmx11mmという極少となりました。
これにより、デザインにおいては”見て伝わるようにする”ことがぐっと難しくなりました。
また、材質がアルミとなったことで、デザインとして使える色は”メッキ色”とレーザー刻印による”素材色”の2色のみ。
リーマンサットのデザイナー達が、これらの制約に挑まないといけません。

思えば、RSP-01などの超小型衛星もサイズや重量、形状など制約だらけの中で開発されてきました。
その中で、自ら思い描いたミッションである”自撮り”や、独自の小型無線機を生み出してきました。全てが自由ではないからこそ、その中で自分を表現するために奮闘するのかもしれません。
そして、これらの条件を満たすデザインが完成しました!

 

小さい・・・・・・!!

親指の爪ぐらいの小さな切手に、身近なものを宇宙につなげたいという想いを詰め込みました。
貼り付けの様子は、また後日お伝えします!

また、この「宇宙切手」をクラウドファンディングご支援へのリターンに追加しました。


 

正直、この話が出たときは「何をいまさら」って思いました。
RSP-01の打ち上げに向けての開発が終了に差し掛かったタイミングであり、基本機能の動作確認に余念が無い中でのこと。小さな変化も衛星の機能に影響を与えないかどうか確認しなければなりません。
しかも、”切手を貼りたい”という想いはあったものの、材質も貼り付け方法も決まっていない状態。デザインはこれから。

「切手が無くても宇宙に届くよ」
きっと誰かがそう言うだろうな、と思っていました。

でも、誰も言わなかった。
「どこに貼ろうか」
「サイズは小さすぎない?」
「このデザインで”宇宙ポスト”のこと、伝わるかな?」
“みんなの想いを、切手を貼って届けるんだ”と、みんなは信じて疑わなかった。
いくら素人が集まるリーマンサットだからって、宇宙を知らなさ過ぎだろう。
いや、常識を知らないのかもしれない。

でも、だからこそできる宇宙開発がある。きっとある。
世界には宇宙開発に関わる一部の人たちと、宇宙開発に縁の無い大勢の人たちがいる。
“宇宙開発は誰でもできる”ものになったとき、どんなアイデアが出てくるかなんて想像できない。
だからリーマンサットは、これからも身近なものを宇宙につなげていくだろう。
わたしたちの好奇心が、宇宙を変えていけると信じているから。


あなたも一緒に、宇宙開発してみませんか? リーマンサットメンバーの活動を下記にまとめました。ぜひご覧ください!
https://www.rymansat.com/join


 

 【この記事を書いたメンバー】

広報部 オウンドメディア課 後藤 悠
三度の飯よりF1が好き。リーマンサットでは「安全運転推進室」を名乗り、みんながクルマやレースに興味を持たせようと密かに企んでいる。

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リーマンサット・プロジェクト、ただいまクラウドファンディング中!

「宇宙切手」をリターンに追加しました☆

サラリーマンによる人工衛星を再び……悲願のミッション達成へ! –  Readyfor (レディーフォー)https://readyfor.jp/projects/rymansat2

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