SPACE SUITのモックをつくることになった着ぐるみ職人。新型コロナウイルスの影響を受けながらも、ダイ
ソーの力を借りつつ、完成に向けた試行錯誤が続きます。前編に続き、その苦闘の日々を描きます。
(これは基本的にノンフィクションである)

2020年6月①

ダイソーで、以前購入したものより白い木目(ベージュ)の壁紙シートを発見した。これなら塗装をせずに済
むと思う。
よく見ると木目が分かるけど、遠目にはわからない事にしよう。

なんか良い感じに出来た。
「始めっからこれで良かったんじゃね?」
と、言ってはいけない。

2020年6月②

胸パーツだが、スタイロフォームを大雑把にカットしたので、側面が段々になってしまっている。
なので、外側にカラーボード(ダイソー)を貼った。
いい感じに成型が出来てきた。

いい感じに成型が出来てきたので、胸パーツにあるロゴを光らせてみよう。
何故って?そのほうがカッコイイからだ。


仕組みは簡単。中にライトを仕込むのだ。
表面はクリアブルーのPPシート(ダイソー)。一枚だと明るすぎるので、6枚重ねに。
実験成功。良い感じに光った。

ライトの周りにアルミホイルを貼ると良いだろうか?
一番手前は、Gボンドだと汚れるので、両面テープ(ダイソー)で接着。
3分砂時計(ダイソー)を見つけたので、胸パーツにセット出来るようにする。

ヒーローの稼働時間といえば、やっぱり3分だろう。
細かいアイテムを取り出したり、セットしたり、最近の(バンダイの)流行りかと思われる。
万が一のために、商品化も視野に入れておこう。

「スタートアップ!タイマーセット!!」

きっとバズる。
胸パーツの裏側に穴を掘って仕込む。
もし、上層部に怒られても大丈夫なように外観では分からないようにしておこう。
スタイロフォームがボロボロ崩れないように、端切れ布(ダイソー)で補強しておく。
その手順はこうだ。
布をいきなり張ろうとしても、布にGボンドがしみ込んで粘着力が弱くなってしまう。
なので、まず布の片面にGボンド(ダイソー)を均一に塗る。
(業者だと、ロスがないように、まず「Gボンド染み込ませた大きな布というもの」を作ってから裁断します)
そして乾いたら、さらにGボンドを塗って張り付ける。
胸側に来る部分はカラーボード(ダイソー)の蓋にした。

2020年6月③

胸パーツの表面は壁紙シートではなく布(ダイソー)を張る事にする。
目立つところなので、少しでも良い材質にしよう。
rsp.のロゴを切り取る。
ちゃんとプリントアウトして、なぞって、丁寧に切り取った。
光を通すと、良い感じなのがわかる。


布なら大丈夫だろうと、白く塗装するが、やはりボロボロ剥がれてしまう。
下地処理は大事だと、プライマー後に塗装するが、またしてもボロボロ剥がれてしまう。
白い布を発見したので、素直に白い布(Topで購入)を貼ることにする。

2020年6月④

白い布で、もう一度「rsp.」のロゴを切り出す。
一度やっているので、今度はスムーズだ。
線も増やした。張り付ける位置もちゃんと測った!
・・・またしても、始めからこれにすれば良かったのだろうか?
いやいや、あの頃は品薄でコレが無かったと思う。
というか、緊急事態宣言が解除された今、素直にハンズいけばいいのではないか?
いやいやいや、安価・身近なものを使い、アイディアで作るのが醍醐味である!

如月弦太朗(福士蒼汰)も、こう言っている。
「世の中に無駄な物なんてねえ!」

さらに、こうも言っている。
「やべえな今日の夕日は一段と目にしみるぜ!」
良し。


布の合わせ目が気になるので、デザイン風に布を貼った。
さらに、良し。
黒い部分にシートを貼る。

同じく、黒く塗装した壁紙シート(ダイソー)を貼ろうとしたが、やはり塗装が剥がれるので、黒い壁紙シート(
ダイソー)を貼る事にする。

尚の事、良し。

2020年6月⑤

左右の肩、胸パーツはベルクロ(ダイソー)で繋ぎ合わせることにしよう。
これなら取り外し可能、つまり脱ぎ着可能となる。

ちなみにこの商品、巷では「マジックテープ」と呼ばれていますが、それは日本ベルクロ社(現クラレ)の商標
です。
「ベルクロ」はベルクロUSA社の商標です。
どちらも似たようなものですが、商品名は「面ファスナー」です。
私はベルクロと言っていますが、実際はマジックテープです。

そんな訳で、布にベルクロ(ダイソー)を縫い合わせていく。
接着式のもあるのだが、強度が弱いので、あえて縫い合わせ用を使う。
左・右・胸パーツそれぞれ縫い付ける。

2020年6月⑥

バックパックの上部は取り外し式で、パコッとバックパック本体に差し込む感じにしたいと思う。
そのようにすることによって、肩ベルトの幅の調整を出来るだろう。

如月弦太朗(福士蒼汰)も、こう言っている。
「割って!挿す!!」
良し。

凹凸が多いので、端材でパパっと作る。

横幅が少し足りなかったので端材をチョロッと付け足し。
ふと、「我ながら雑だなぁ・・・」と思ってしまうが、お金と時間の問題という事にしておこう。
ざっと形が出来上がった。
形がゆがんでいるので、見た目を良くするためにカラーボード(ダイソー)を貼る。
綺麗に仕上げるため、計って切り出した。・・・まぁ当然だろう。
そして、壁紙シート(ダイソー)も貼り付け。

2020年6月⑦

バックパックタンク。切り取ったタンクに厚みを付ける。
ざっと削りだし、紙ヤスリ(ダイソー)でゴシゴシと形を整える。
この形のまま布を張るので、ちゃんと表面処理をしておこう。
良い感じ。

Gボンドで外布を張るのだが、その前にスプレーのり(ダイソー)で全体をコーティングしてみよう。
良いか悪いかわからないが、試しにやってみる。タンクという事でシルバー布を貼ろうと思う。
以前、ガッツの剣を作ろうと思い購入しておいたシルバー生地を使う。
曲面を貼るにあたって、意外と伸びないことが判明。
やむなく2分割。
切れ目が目立つので、黒のビニールテープ(ダイソー)を貼って隠すことに。
デザインとして、意味なく黒ライン追加。

2020年6月⑧

アンテナは、バックパック上部にある。30㎝定規(ダイソー)に壁紙シート(ダイソー)を貼り付ける。
シートを貼る際、そのまま貼ると重なった所が盛り上がってしまうだろう。
そこをキレイに仕上げる方法を記す。
重なった所の真ん中をカッターでサーーーーーと切る。
上に重なった部分の外側、下に重なった部分の外側を、剥がす。
すると、あら不思議、合わせ目がピッタリとくっつくであろう。

2020年6月⑨

バックパックは、先にタンクの内側の布を貼っておく。
タンクを張り付ける土台となるカラーボードボード(ダイソー)を貼る。
そのタンクをギュッと押しても大丈夫なように、タンク内部に補強を入れておく。
一応、のりスプレー(ダイソー)も吹いておこう。
やはり全体的に歪んでいるので、それなりの形に切り取って、全体にカラーボード(ダイソー)を貼ろうと思う。

背面部分、市販ボードの大きさの関係上どうしても2分割になってしまう。
なので、デザインとして中心に黒ラインを入れよう。

各パーツごとに壁紙シート(ダイソー)を貼る。
側面の黒い部分は、そのままシールを貼ろうかと思ったのだが、さした手間ではないのでくり抜く事にした。
底面ボードはまだ貼らない。
タイムリミットが近づいてきている。
この調子でサクサクと作業を進めていこう。

2020年6月⑩

クッションのために、ユザワヤで良い色の布を見つけた。

クッションの中身は座布団(ダイソー)にしよう。
本来なら、ハンズで入手できるスポンジ板を入れるのだが、それはそれという事で。
私には時間が無いのだ。

ミシンでカタコト。

背中部分・胸部分・肩部分を、前回ベルクロを付けた黒い布と合体。
腰部分は白い布でベルト通しを作る。
むっ、よく見ると白い布を裏表を間違えている。
着る人のサイズに合わせられるように、背中のクッションとは合体させないでおく。

2020年6月⑪

ベルトバックルでは、ベルトのつなぎ目を隠すために「バックル隠し」を作る。
余った白い布でさらっと作成。
ロゴは「RSP」。
ふむ・・・多少わかりにくいが、わかる人にはわかるというのが「通」だろう。

気分が乗ってきたので、砂時計でカートリッジフォルダーを作っておこう。
どことなく、仮面ライダーとかにありそうなパーツだ。
こんなものいらない!と怒られても大丈夫なように、念のため脱着式にしておく。
脱着には、カーテンフック(ダイソー)を使う。


うむ、それっぽい。

2020年6月⑫

仕上げとして、壁紙シートのつなぎ目が汚いので、その上にデザイン風に布を貼る。
白い布が無くなったので、グレーの布(Top)を使用。
白いパーツにグレーのパーツを組み合わせた感じ、もしくは、パーツとパーツをつなぎ合わせるL字金具の
ような感じに仕上げたいと思う。
バックパック上部と本体の隙間が大きく空いているので、グレー布で埋めてみた。

2020年6月⑬

肩パーツを取り付ける。
バックパックに紐を通して、バックル(ダイソー)を付ける。
紐を組み合わせてミシンでガタゴト。
バックパックに紐を通したので、バックパックの底辺を閉める。
形を整えて、壁紙シート(ダイソー)を貼って、底辺に接着。ついでにタンクも接着する。

気になる所には、グレー布を貼り付ける。
なんとなく、グレーパーツを外せば底辺パネルが取れそうな感じだと、思ってもらえれば良い。

アンテナにもグレー布を貼り付け。差し込み口も補強。
持ち運びを考えて、アンテナは取り外し可能にした。

2020年6月⑭

日の丸などのロゴを作成する。
そのまま書き込んでも上手くいきそうにないので、簡単にシール(ダイソー)を作って張り付けることにした。
エクセルで文字を作り、プリントアウトする。
日の丸脇の識別名は「RymanSatProjest」にした。
胸パーツのシールは、シールとバレバレだが、良しとしよう。
Gボンドの後や黒い汚れが目立つので、プラカラーでリタッチ。
個人的にはリベット打ちの跡も付けたいけど、一気に古臭くなるので止めておこう。

クッションはそのままGボンドで接着する。
あまり見えない所なので、気楽に作業出来る。
これが表側なら、塗りすぎに注意とだけ言っておこう。

2020年6月⑮

試着したら、ややキツく感じられる。
そのせいでバックパック上部が盛り上がり、外れてしまうことが判明。
そんな訳で、肩パーツの長さを短くし、肩ひもの長さを長くして調整できるようにした。

バックパック上部を接着したことによって、メンテナンス・持ち運びはしにくくなり、さらにサイズ調整機能も微
妙となった。
背面クッションを張り付けて、完成。

ふぅ・・・。
気が付けば、背後からの殺気はもう感じられなくなっていた。
ホッと胸をなでおろし、完成したSPACESUITを眺めつつ、私はこの手記を書いている。

 

最後に。
このようなモノを作るのに大事なものを3つ、伝えよう。

自由な発想
失敗を恐れない勇気
気楽なモチベーション

さて、改めて作りかけのガンプラを箱から出すとしよう。
そう思ったのも束の間、またしても一通のLINEが届いた。

「ロケットのパラシュート製作は順調ですか?」
「順調ッス!!余裕ッス!!」

私は、出したばかりのガンプラをそっと箱の中に戻した。

 

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【この記事を書いたメンバー】

宇宙服サークル Nik-Ai
ケセラセラ


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