今年、2021年2月に宇宙に旅立った「RSP-01」は運用フェーズに入りましたが、続く超小型人工衛星「RSP-02」の開発も進行中です。
記事にしてお伝えできることも増えてきたので、できるかぎり定期的に、進捗状況をお伝えしていきます!

過去の開発状況を知りたい方はこちら。
「世界初の“人工星座”放出衛星「RSP−02」基本設計審査(PDR)通過!」

新しいモックアップの完成

デザイン画像でも伝わるとおり、“人工星座”放出衛星である「RSP-02」は、とにかくイケメン――もとい、デザインが洗練されています。
ただ、2次元だとどうしても伝わりにくいのも事実。
これまでのモックアップは3Dプリンターで作成した色味のないもので、一般の人にはイメージしにくかったのも事実。

ですが!

新しいモックアップの親衛星は、実際に宇宙へ旅立つ超小型人工衛星と同じアルミ製です。
子衛星も宇宙で使えるものを検討し、エポキシ樹脂で製作しました。これまで誰も作ろうとしなかったであろう、透明な人工衛星です。

モックアップの製作は細かい作業や工程も多く、ものすごく手間がかかるのですが、

「何を目指しているのか、どんなものを作ろうとしているのか、今まで世の中になかったものを立体にして伝えたい!」

という想いを込めて、しっかり作り込みました。


(写真左:親衛星 写真右:子衛星)

親衛星から放出された子衛星群が光を放って“人工星座”を形作るイメージが、より現実的にイメージできるのではないでしょうか。

新しいモックアップは、リーマンサット・プロジェクトが出展しているイベント等で展示されます。
大勢が集まるイベントはなかなか厳しいご時世ですが、機会があればぜひ実物をご覧ください。

子衛星の基板設計

子衛星は手のひらに収まるくらい小さなサイズですが、ただ親衛星から放出されるだけではありません。
透明なボディの中に、親衛星からの通信を受けて光る――つまり、通信を受信する仕組みやLEDを点灯する仕組みを内蔵する必要があります。

現在、EM(Engineering Model)フェーズでの子衛星の基板設計は完了していますが、なんといっても「RSP-02」はデザインファースト。
デザインを優先するということは、設計しやすい実装スペースが確保されないということです。

担当メンバー曰く、デザイナーとエンジニアのギリギリのせめぎ合い!

これも「RSP-02」開発の難しさであり、面白さといったところ。

子衛星の小さな基板には、LoRaモジュール、温度センサー、加速度センサーなどを表面実装(基板にはんだ付け)する設計になっています。
とても小さな部品をはんだ付けするのは本職のエンジニアでも難しい実装技術ですが、高い技術を持ったメンバーがいてくれることも、趣味として本気で超小型人工衛星を開発しているリーマンサットプロジェクトの強みです。

小さな子衛星には、こだわりと技術が詰まっているのです。

開発メンバー募集

2022年度の打ち上げに向けて、「RSP-02」では開発メンバーを募集しています。
設計は進んでいるとはいえ、まだまだ間に合います。

とくにソフトウェア開発に興味がある方、一緒に開発してみませんか?
あなた自身はまだ行けなくても、あなたが書いたプログラムが宇宙で大活躍するチャンスです。

https://www.rymansat.com/join

それでは、次回の進捗もお楽しみに。


【この記事を書いたメンバー】

広報部 技術広報課 Akko.M
海外の宇宙科学番組が好きすぎて、偏った英語を習得中。スイーツと珈琲と星空図鑑があれば幸せな妄想家です。


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