こんにちは！リーマンサットローバーチーム広報の櫻井佳江です。

北海道、植松電機さん主催のスペースプローブコンテストに参加してきました！
苦節5年、大成功を収めたのでそのご報告をしたいと思います。

スペースプローブコンテストとローバーチーム

最初のローバーから形を変えて、現在のZIPANGU-02の形になるまで3年、その後は改良を重ねてきました。

上から
ZIPANGU-00
ZIPANGU-01
ZIPANGU-02

6月にはアメリカネバダ州、ブラックロック砂漠で打ち上げ実験を行い、パラシュート開傘、動作、ログの取得ともに成功を収めました。
（詳しくはアメリカに行ったメンバーの記事をお待ちください）

スペースプローブコンテスト2023

今年のスペースプローブコンテストは、7人のメンバーで参加しました。
うちアメリカ実験メンバーが3人、心強いですね！

前泊・早く到着組と、仕事で遅くなる組に分かれて新千歳からレンタカーで赤平の植松電機さんに向かいました。
新千歳から植松電機さんのある赤平市までは車で1時間半。

今年も宿泊は植松電機さんにお世話になりました。
会場と繋がっている宿舎、本当にありがたい…！

到着したのは19:00でした。到着してからまずは大会担当者おすすめ、植松電機さんから車で15分程度の『エルム高原温泉ゆったり』へ。

間違ってキャンプ場受付へ行ってしまったりハプニングがありましたが、1人500円で名前の通りゆったりと温泉に浸かれて最高でした。
もう少し早く到着できれば食事と入浴セットで1000円というのもあったようです！
ご飯は時間が間に合わず残念。

帰りは東滝川のセイコーマートへ寄って、夜ご飯や翌日用の飲み物、食料を買いました。

私は夕食を山わさびサンドイッチにしました。
仕事で遅くなる組が到着前に、ローバーを組み立てました。

途中、北海道ハイテクノロジー専門学校の方たちが挨拶に来てくれました。
授業の一環でお手伝いに来ているのだそう。
今年はなんと、北海道ハイテクノロジー専門学校の方からも1名、大会に参加するのだとか！
すべて1人で開発しているそうで、将来有望な人たちがいっぱいいるんだなと思った広報櫻井でした。
今年は長雨の影響で、会場の牧草地は長靴必須、東滝川店にはないけどセイコーマートはホットシェフが美味しいなど色々と有益な情報をいただきました。

なかなか仕事で遅くなる組が来ないなぁと思っていたところ、まだ新千歳でご飯を食べてお風呂に入っているので0:00過ぎると連絡あり。

到着を待たず先に寝ることにした広報でした。

大会当日

翌朝、大会受付にて
「徹夜は良くないよ」と大会担当者に声をかけられました。なんと、朝6時くらいまでローバーチームは起きていたとのこと。
大会は8時からなのでした。

フィットチェックは8:50からだったので、もう少し寝かせてあげればよかったなぁと思った広報櫻井でした。
どうしてそんなに起きていたのかというと、「夜に1番あたまが活発に動く人たち」であるのと、「話が盛り上がってしまった」のと、「設定がアメリカのままだった事に気づいたから」との事…！

気づいてよかった！

朝までには完璧な状態になったようです。

昨年の大会では、早めにスイッチオンしてしまったのと、バッテリーのヘタリにより電力不足で動きませんでした。
今年の機体はメンテナンスハッチがあり、組み立て後でも外から充電できるので電力が不足する心配がありません。

★今年の改良点★
・メンテナンスハッチ（すぐ充電できる）
・スイッチオンオフがしやすくなった（前回は長い棒を差し込み、コツが必要だったが、3Dプリンタで作った部品をくっつけた事によりボディ表面近くでオンオフできるようになった）
・パラシュート分離機構をサーボモーターによる紐の巻取りから、リニアアクチュエーターに変更した
パラシュートは今年も実績のあるローバーチームパラシュート職人作成の不織布パラシュート。

折り目がつかないよう、しばらく植松電機さんの壁に貼り付けさせてもらいました。

メンテナンスハッチから充電しているところ。

大会常連、岩井家さん、コスモクラフトさんにご挨拶。
昨年とは全然違う機体で、完成度が素晴らしく面白かったです！
途中、オンラインで参加したリーマンサットメンバーが内容を聞きたいとの事で機体の説明をしていただいたりしました。

コスモクラフトさんの七色に光るプローブ。綺麗でした！

岩井家さん、昨年までと全然違う！

フィットチェック

フィットチェックの時間が来ました。
今回搭載されるのはこちらのGasCAMUIロケット。

重さばっちり👌前回1000.6gでしたが今年は974.9g！少し余裕！

程良いフィット感。（実際のフィットチェックはちゃんと定規で縦横測っております）

フィットチェック通りました。
リーマンサットの打ち上げは11:00からです。
他チームの打ち上げなどを見て大会を楽しみました。

いよいよローバーチームの打ち上げ

出陣！
ちなみに数人が着ている白いTシャツは、ZIPANGU-00でのスペースプローブコンテスト出場記念に作ったローバーTシャツです。
時々物販のある展示でも販売していたりします。

みんな、余裕の表情か⁈ローバーは大事そうに抱えられています。

風が強くなってきたので、ロケットのフィンを風に強いものに取り替えるとのこと。

その後、植松電機社員さんたちがロケットを射場に運びました。

見守る青ヘルメットたち。

見事開傘！

安全のため、行っていいという合図を待っていると、先に撮影に動いている植松電機さんたちから拍手が聞こえました。

パラシュート分離機構も問題なし！最高！

打ち上げられたローバー視点のカメラ映像【リーマンサットのローバー開発進捗報告vol.36 動画】

動画はローバー視点です。
無事動くことも確認できました。

とんぼが飛んでます。

ターゲット発見！

沼にドボン

方角も、なんとなくターゲットに向かっています。
一度スタックしてしまい、5分経ったので、大会としては終了しました。
しかし、どこまで移動するのか見たいという事になり、沼地からローバーを救い出して移動の様子を見る事になりました。
ターゲットの方向に進んでいくと…通り抜けました！
しばらく戻ってこなかったのでキリのいいところで終了となりました。

とにかく今までで1番大成功！

その後は待機場所にてログの確認です。

画像はばっちり。