技術広報モエです。
今回はRSP-01(今年打ち上げ予定の零号機に次いで製作中の超小型人工衛星、初号機)の
開発現場へお邪魔してきました。
記事の時期が前後していますが、
今回は【2019年打ち上げ予定のRSP-01、PDRをクリア!】
https://www.rymansat.com/archives/4847
の少し前の時期のお話です。

いつもは各系、各人が個別に開発をすすめているリーマンサット・プロジェクトの人工衛星開発ですが、
月に何回か集合して開発を行います。
RSP-01チーム、今日は工場に集合して、BBM結合試験を行うとのこと。

BBMとは・・・?
Bread Board Model(ブレッド・ボード・モデル)。
試作試験用のモデルです。

ブレッドボード・・・?料理教室で使ったことがあるぞ…?
でも、それは人工衛星に使うものではなく、パン作り用の木のまな板のことでは・・・?
と思って単語についてインターネット検索でいろいろ見ていたら、「パンをこねる板」の
意味があるという説があるようです。
実機の開発へ進む前に、設計の実現性を確認するために製作・試験されるものが
「BBM(ブレッドボードモデル)」だそう。
パンを焼く前に、生地をこねこねこねこね・・・。
実機開発前に設計を精査精査、試作試作、実験実験・・・・。
そういわれてみれば似ているかも!

さて今日の予定はこちら。

 

今回ののBBM結合試験では、BBM(ブレッドボードモデル)レベルでの各系(※)の接続動作が問題ないか、

搭載予定の基盤を配線で繋いで試験を行います。

試験の目的は、RSP-01の機能のコア部分を確認すること。パソコンで地上局を模擬し、

衛星局とデータのやり取りが可能かどうかを確認します。

結合試験前に姿勢制御系の資料について打ちあわせ中のRSP-01チームの皆さん。

BBM結合試験前に設計資料の読み合わせをし、詳細に内容の打ち合わせをして、

自系他系問わず疑問点を解消しあいます。

真剣な面持ち。漂う緊張感。

 

個人的な感想なのですが、RSP-01チームにはいつも「ビシっと感」が漂っています。

対してRSP-00チームは「ゆるふわ感(でもほんとはキレッキレ)」。

RSP-00とRSP-01、どちらも同じリーマンサット・プロジェクトのメンバーであり

開発のメンバーですが、チームの雰囲気が違うのは、PM(プロジェクトマネージャー)の

カラーが出るということでしょうか。

 

いよいよBBM結合試験開始です!

開発の状況を詳しくお伝えしたいので、ここからは若干、宇宙開発用語多めでいきます。

そういうのちょっと疲れちゃうな、って方は、「あーなんか色々繋いで実験してるんだなー」って写真をお楽しみ下さい☆

 

パソコンを地上局と模擬し、有線でブレッドボード状態のRSP-01BBMと接続して動作確認していきます。

ピンアサインの紙を見ながら間違いのないよう、ピンをつないでいきます。

 

 

ぱっと見では穴の開いた謎の白い板がブレッドボード。部品やリード線をつないで回路が組

みたてられる回路基板です。

C&DH系(コマンド・データ処理系)にシリアル通信でパソコンからコマンドを入力し、

結果はシリアルモニタや地上局側で受信したデータを確認します。

メインミッションの自撮り機構も繋ぎます。

動くか………?!

 

結果はこちら。

C&DH系での温度センサーの値取得を残して結果良好。残した試験も5月末に確認できました。

 

BBM結合試験の結果、「このシステムならいけそう」となりましたので、

次の段階、衛星の基本設計へと進むこととなりました!

 

現在、RSP-01では基本設計審査「PDR」(Preliminary Design Review)を終え、

基本設計に沿ってEM(Engineering Model)の製作にすすんでいます。

EMはBBMよりもう少し進んだもので、ほとんど実機と同様なものを製作します。

EMで試験を行って、機能・性能を確認します。

 

BBM結合試験を終えて、RSP-01PMのIさんから一言。

「RSP-01チームはいいチームです!」

 

そんなRSP-01チーム、まだまだ開発メンバーを募集しています。

興味があるかたはこちらからどうぞ。

https://www.rymansat.com/join

 

 

また、現在はFacebookのみになりますが、RSP-01開発メンバー自らが開発日記を連載しています。

現場からの熱い思いと開発状況を知ることができますので、こちらも是非見ていただければと思います!

https://www.facebook.com/rymansat

一緒に宇宙開発しちゃいましょう!

 

*”系”とは、人工衛星の機能ごとのまとまりを指す言葉で、リーマンサットでは技術部の各機能の開発チームを”通常系”姿勢制御系” ”C&DH系”といった言葉で表現しています。