超小型人工衛星「RSP-02」開発メンバーは、リーマンサット・プロジェクト内の星空好きメンバーと一緒に、オリオン座流星群観望会を計画していました。

ところが台風19号の影響を受け、遠出を泣く泣く断念。それでも諦めきれないメンバーで、都内でのイベントを決行しました。

 

想定外に次ぐ想定外

2019年10月19日(土)から翌日20日(日)にかけて、一泊の予定で準備を進めていたオリオン座流星群観望会。その一週間前に日本列島を直撃した台風19号の被害により交通網が遮断され、都内からは宿泊予定だった場所に辿り着けないこととなりました。
泊りがけの観望会は諦めるしかないメンバーでしたが、それでも星空は見たい!だけど天気予報は雨!

どうする……どうする……そうだ、せめてプラネタリウムに行こう!解説員がいる施設なら、オリオン座流星群の説明もあるはずだ!ということで、都合のつくメンバーが19日の夕方に都内に集合したのでした。

ところが、なんという失態!
入場しようとしていた時間のプラネタリウムが上映中止になっていることに直前まで気づかず、その時間からでは別のプラネタリウムにはとても間に合わないという状況に陥ったのでした。どうする……どうする……ど、どうしよう?

“この企画はもうダメだ。”

そんな絶望感が漂い始めた中、「プラネタリウムが見られるバーがある!」と一人が思い至り、さっそくスマホで検索、発見、即予約! 後から合流するほかのメンバーへの伝達!てきぱきと手分けをして手筈を整え、移動を開始しました。

 

超小型人工衛星「RSP-02」への想い

天井に満点の星空を仰ぎながら、星座の名前のついたカクテルを楽しむのもいいものです。
投影される星空が動いていくので、四季の星座や天の川を眺めることができました。

2周目のオリオン座を確認した頃、話題は超小型人工衛星「RSP-02」へ。

「できそうなことをやってもしょうがない、と思うんですよ」

そう語ってくれたのは、PM系(※)として「RSP-02」開発に関わっている岩渕さん。
※全体スケジュールや進捗管理、各種申請などを取りまとめるチーム。

自分なりの理解だという前置きをしつつ語ってくれたのは、
“組織としてもできあがっていない中で超小型人工衛星に挑戦すること自体に意味があった「RSP-00」、持続可能な確かな技術力を集約して現実的に宇宙を目指す「RSP-01」を経て、より高いミッション性でより挑戦的なことを目指すのが「RSP-02」である――ということ。”

より挑戦的なことに取り組むにあたり難しい局面も多いと想像できますが、それについては、

「そりゃあ簡単ではないですよ。正直、すごく難しい」

苦笑いをにじませた声であっさり認めつつも、

「でも、できないとは思ってないです」

気負うでもなく言えてしまうところが、かっこいいですね。暗すぎて顔が見えないのが残念です。

 

もともと広報部でリーマンサット・プロジェクトの活動をスタートした岩渕さんですが、どうして「RSP-02」の開発に関わろうと思ったのかという質問に対しては、意外な言葉が返ってきました。

「それはまあ……出会っちゃったから、ですかね」

出会ってしまった相手というのが、「RSP-02」プロジェクトリーダーの根橋さん。コードネーム“Project Orion”の名のとおり、オリオン座の三ツ星を模した子衛星群で人工星座を実現するという想いを掲げてプロジェクトの先頭に立つ、若きリーダーです。

岩渕さんと根橋さんがリーマンサット・プロジェクトで出会い、スプライト(sprite:雷雲の上に発生する高高度放電現象)という宇宙好きの中でも決してメジャーではない話題で通じ合って以来、まさにその放電現象のようにお互いを信頼し合う関係に至るまで長い時間はかからなかったというのだから、運命の出会いはどこに転がっているかわかりませんね!

超小型人工衛星の開発に関する技術的な探求心や興味だけでなく、想いに共感したり熱量に憧れたり夢に魅かれたり――そういう人間的な繋がりが原動力にもなるという、リーマンサット・プロジェクトの魅力を再認識するエピソードでした。

 

実現できた! 星空観望会

店を出て夜空が晴れていることに気づいた一行は、近くの公園に向かいました。
オリオン座が空高く上るのは真夜中近いので、ビルに阻まれて確認することは難しかったのですが、それでもたくさんの星を見ることができました。

「まだ夏の三角形が見えてますね。デネブがあれだから、こっちがベガとアルタイルかな」

「ビルの向こうから出てきたの、カペラ(ぎょしゃ座)だよ。瞬き方が特徴的」

目が慣れてくるにつれて、見える星が増えていきます。

「このあたりがアンドロメダ座だから……あの星は、アルフェラッツかな」

「あそこに見える星は何? フォーマルハウト(みなみのうお座)?」

「あのちょっと赤いのがアルデバラン! おうし座の頭にある星ですよ。とことは、あの辺り見えるのがプレアデス星団(すばる)ですね」

「待って、月がすごいきれい!」

流星を見ることはできなかったけれど、都内で穴場の星空スポットを発見できて大満足の夜でした。
オリオン座流星群の楽しみは、また来年にとっておくことにしましょう。

 

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【この記事を書いたメンバー】

広報部 技術広報課 Akko.M
海外の宇宙科学番組が好きすぎて、偏った英語を習得中。スイーツと珈琲と星空図鑑があれば幸せな妄想家です。


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