(Top画像 Source:NASA)

7月7日は新暦の七夕でしたが、2021年の伝統的な七夕は8月14日(※)です。
※二十四節気の処暑を含む日かそれより前の、新月から7日目が旧暦の7月7日。

日本では7月前半は梅雨のことが多くて星空が見えないことが多いので、じつは伝統的な七夕の時期のほうが、星座がよく見えます。8月半ばはペルセウス座流星群という天体イベントもあるので、人の多い場所を避けて郊外で気軽に楽しむにはよい時期です。

澄んだ夜空に散らばる星を辿り、星座がぐっと浮かび上がって見えた瞬間の「○○座だ!」というワクワク感は、たまりません。

そんな星座を自分達で創ってみたい、という想いを実現させたいのが、超小型人工衛星「RSP-02」。
3つの子衛星が光っている様子を親衛星から撮影したとき、星座のように宇宙空間に浮かび上がって見えたとしたら!
ちょっと――いやかなり、ワクワクしませんか。

カメラモジュールの性能分析

カメラにあまり詳しくない人でも、明るさや色味を調整しながら上手に撮影することは難しい、ということはご存知だと思います。
最近のスマートフォンのカメラは難しい調整を自動的に実施してくれる機能を搭載していますが、「RSP-02」に搭載予定のカメラは、それほど高性能ではありません。
また、超小型人工衛星は撮影に使える電力が限られていること、一度に大容量の通信ができないことから、状況に応じてカメラの設定値を調整するにも限度があります。
さらに、写真撮影する瞬間、いつも漆黒の中に子衛星が浮かんでいる状態とは限らない! 明るい地球が映ってしまうかもしれません。

そこで、様々な状況を想定して「これなら映るだろう」という設定をあらかじめ考慮しておく必要があります。
撮影条件を調べる実験では、正確にカラー調整したモニターにISSから撮影した画像(NASA提供)を表示して、超小型人工衛星から撮影される被写体を想定して撮影してみました。

一部をご紹介します。

マイコン:Arduino Uno
カメラ:OV2640
モニター:Nanao Color Edge CS2731

画像左 Source:NASA

<写真左:モニタに移している実験風景><写真右:Arduino Uno+OV2640
ホワイトバランスや色調、露出時間、コントラストなどを変更して確認していきます。

■実験例1
AWB(オートホワイトバランス)をONにすると、暗く、黄色っぽくなってしまう。

Source:NASA

※左から「AWB ON」「AWB OFF HOME AE ON」「AWB OFF HOME EXP 2048」という設定。

■実験例2
太陽など、明るすぎると白く飛んでしまう。

Source:NASA

■実験例3
長めの露出時間だと、明暗がわかりやすい。

Source:NASA

これからも実験、検証、分析!

今回の実験からわかった情報をもとに課題を整理し、引き続き、カメラモジュールや必要なプログラムの調整等を進めていきます。
「RSP-02」では、撮影した写真の画像判定を行う機能も搭載予定ですが、そもそも、ある程度鮮明な写真が撮影できてこそ。

世界初の人工星座の姿を写真に撮って地球にお届けするために!

真夏の開発作業も頑張ります。
興味がある方の参加もお待ちしています。

https://www.rymansat.com/join

ちなみに。
この時期の夜、真上に青白い星が見えたら、こと座のベガです。夏の天体観測は、虫よけ対策をお忘れなく。

それでは、次回の進捗もお楽しみに。


【この記事を書いたメンバー】

広報部 技術広報課 Akko.M
海外の宇宙科学番組が好きすぎて、偏った英語を習得中。スイーツと珈琲と星空図鑑があれば幸せな妄想家です。


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